どうも、まさひろです。
今回は、中田、中村、小野、高原など日本サッカー史上最強のタレントを擁してドイツワールドカップに臨んだサッカー日本代表が1勝もできずに予選リーグ敗退に陥った「敗因」を学ぶことを通して、僕らの人生にも活用できる気づきをお話していきます。
今回は第3回目 ブラジル戦について。
題材はドイツワールドカップサッカー日本代表の内幕を描いたスポーツノンフィクション
「敗因と」(光文社/金子達仁、戸塚啓、木崎伸也著)です。
今回も動画でお話をさせて頂きました。
ブラジル代表監督の苦悩と日本代表ジーコの狙い
日本との対戦を控えたブラジル代表はすでに、
グループリーグの突破を確実のものにしていました。
とりあえずの目標を達成したブラジル代表にとって、
日本戦は消化試合でしかなく、ブラジルの選手たちも日本戦よりも
そのあとの決勝トーナメントの試合に目を向け始めていました。
しかし、ブラジル代表監督のパレイラは、すでに決勝トーナメント進出を
ほぼ確実にしているとはいえ、過去2試合のブラジル代表チームの出来に満足していませんでした。
むしろ本来の自分たちの良さが出ていない現状に危機感すら覚えていました。
そうした状況で迎える日本戦。
パレイラの選択肢は2つ。
① 優勝するためにチームとしての完成度をより高めるべく、これまでのレギュラーメンバーで日本戦に臨む。
② 累積カード等での今後の試合出場停止や主力選手を休ませるため、これまで出番のなかった控えメンバーで日本戦に臨む。
日本代表のジーコが望んだ展開は①.
これまでのメンバーであれば、すでに決勝トーナメント進出が決まっているため、
モチベーションも上がらず。さらには怪我を恐れて消極的な戦いをするかもしれない。
そこに日本代表が付け入るスキがあると考えていました。
そして、ブラジル代表監督が選んだのは…。
②の主力を温存して、控え選手主体で臨むことでした。
ブラジル代表の試合出場メンバー表を見たジーコは
苦い表情を浮かべました。
「これでは付け入るスキがない」
なぜなら、試合に出てないブラジル代表選手は試合に飢えており、
なおかつ日本戦で良いパフォーマンスをすれば、
今後の決勝トーナメントで試合に出れる可能性があるため
モチベーションが高い状態であることが予想されたからでした。
試合は思わぬ展開に
試合が開始されると、ブラジルが攻め日本が守るという状態に。
ただし、ブラジル代表もチャンスで決めきれず試合は0-0の膠着状態に。
ブラジル優位は変わらないと思われた矢先。
なんと日本代表が玉田のゴールによって、先制点を取ります。
浮足立つブラジル代表。
このまま前半を1点リードの状態で日本代表が乗り切れば
ブラジルに勝利する可能性が増してきます。
1-0で前半を乗り切れば。
しかし、当時の日本代表に1点を守り切るチカラはありませんでした。
前半ロスタイムに、ブラジルのストライカー ロナウドに同点ゴールを決められて、
1-1の同点に日本代表は追いつかれてしまいます。
ここで勝負あり。
後半に入ると息を吹き返したブラジル代表に立て続けにゴールを奪われ、
終わってみれば、1-4の大敗。
グループリーグ2敗1分けの成績で、
日本代表のドイツワールドカップでの戦いは終わりました。
勝敗以前に、なぜ日本代表の戦いは人々の心に響かなかったのか
勝敗以前に、今回の日本代表の戦いは観ている人々の心に響きませんでした。
熱量がなかった。
選手は必死だったと思うけれども、その必死さが伝わってこなかった。
それはなぜか?
その疑問に対しての答えもこの「敗因と」ではある選手の証言によって解き明かされています。
答えを先に言ってしまうとその疑問を解き明かすカギは「目標と負荷」です。
はたしてドイツの地で戦った日本代表は何を目標にして戦っていたのでしょうか?
「ワールドカップに絶対出場する」
「ベスト16に何が何でも進出する」等
過去の日本代表に課されていたような明確な目標設定があったでしょうか?
またマスコミやファンも、日本代表に負荷をかけてきたでしょうか?
どこか緩い雰囲気に包まれていなかったか?
そんなことを今回も動画にてお話させて頂きました。
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